健康といのピラミツドの頂点

人間には二つの寿命があります。一つは生まれてから死ぬまでの、普通の寿命です.もう一つは、すこやかな生を送っている期間を指す健康寿命です。

普通の寿命はこの数十年で、三〇年も四〇年も延びました。一般的なサラリーマン なら、定年退職後も二〇年以上は生きていることになります。この二〇年以上をどう 過ごすかで、人生は良いものにも悪いものにもなるでしよう。この時期を盆栽や将棋 など、趣味に費やすのも一つの方法だと思います。しかし、趣味に費やすだけでなく、 自分は男である、あるいは女であるという肉体の性を主張し続けてこそ、より人間的 な人生といえるのではないでしようか。

そこでカギとなるのが健康寿命です。健康寿命とは、心臓や脳、胃腸など諸器官が 健康というだけでなく、年をとってもセックスが可能で、男であり女であり続けてい る期間を指します。人間にとってのセックスとは、ほかの動物のょうに単なる生殖 行為だけを意味するものではありません。人間には、生殖を目的としないセックスが 生活パターンの中心に根ざしているのです。このことこそが、いつまでも男であり女 であることの証であり、健康寿命だと私は考えます。

セツクスは健康という名のピラミッドの頂点に位置しています。年をとってからも セックスができるには、まず体の諸器官の働きがしっかりしていなければなりません。 また、心も健康でなければなりません。すなわち、体と心の両方が健康であって、初 めてセックスが可能なのです。

とはいえ、現代社会に生きる私たちは、さまざまなストレスに囲まれ、心身ともに 健康でいることは苦労を伴います。ストレスは交感神経と副交感神経のバランスをく ずし、自律神経(意志とは無関係に内臓や血管の働きを支配している神経)の失調を 引き起こします。自律神経の失調は、男性のED (勃起障害)を伴う初老期のうつ 病や、女注の性交忌避を伴うさまざまな更年期症状につながります。

このような事態を回避するには、何よりもまず、ストレスに強くならなければいけ ません。そのためには、セックスが最も有効な手段なのです。

私たちにストレスが加わると、ストレスホルモンが生成されて体の免疫(細菌やウ イルスなどの病原体を打ち負かす働き)系統が抑えられます。ところが、セックスを すると、脳の中に満足物質、あるいは快感物質といわれるAインドルフインがわき 出し、ストレスホルモンを飲み込んで、その作用を消すのです。セックスの最中の快 感や、セックス後の気だるい満足感こそ、々インドルフインが出ている証拠です。

セックスは夜の神経、または癒しの神経といわれる副交感神経に支配されています。 男性の勃起も、女性の膣が濡れるという現象も副交感神経の働きによるものです。セッ クスによって快感が脳にフイードバックされ、0インドルフインが出ることで、ス トレスが解消し、心身ともに健康でいられるというわけです。

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